コメント

  1. 易は、事象が変わっていって、留まるところを知らない理を表しているものなのですが、この(雷風)コウだけは違うようですね。
    力を注ぎ込んで、維持すべきだ、っていう時に出会う卦のよう。
    現状維持、って大変なんですよね。一見では、エントロピー増大の法則に逆らって見えるようにするわけですから。

  2. 体調不良が続いている際、改善するにはどうしたら良いか?と健康面で占ってみたのですが、この場合どう読めば良いのでしょうか?

    • これは非常に難しくて、簡単な、易らしい局面かもしれません。
      お身体のご不調が続かれていらっしゃる。そこで、何事か原因を見つけて、改善しなければ、とお考えのご様子ですが、ここで恒久の恒が得られたという事は、何も変えずに過ごされるべき、と教えてくださっているのでしょう。
      難しい、と申したのは、変えずに過ごせば、往くところあるに利あり、と卦辞にあるところです。
      変えたくなるのが人情ですから。
      簡単、と申し上げたのは、改善せずに済む、というところでして。
      雷は、長男で、風は長女を表しており、古代では、婚姻を結ぶのに理想的だと言われた一時代がありました。風が雷を呼び、雷も風を起こすと考えられていて、長ずるところを持ち合うからです。
      長男、長女とも、家の為に支え合う存在と考えると、それ相応の努力が必要。つまり、変えない、という姿勢を保つには、案外に、結構大変なことなのでしょう。
      変えなければ、長男、長女の間髪入れないような調子がもどるよ、という事になりますよ、と諭しているのかも知れません。改善しなければ。そして、今の生活リズムを崩さぬように努めると、調子がだんだんよくなることを示している、と読みました。