
キーワード
喜ぶ・楽しむ
卦辞
諸侯を建て軍隊を動かすのによろしい。民衆や士卒は喜んでこれに従うであろう。この卦は雷(震)が地上(坤)に出て、あたりを震わせる象に基づく。古代の聖王はこの雷声に従って音楽を作り道徳を発揚し、またそれを演奏して天帝に奉納し、あわせて先祖の霊を祭ったのである。
象伝
雷が地より奮い出るのが豫である。古代の聖王はこの象にのっとって、音楽を作り道徳を発揚し、またそれを奏して上帝におすすめし、あわせて父祖の霊をも祭ったのである。
解説
豫は喜び楽しむの意味。何事にも進んで挑戦すれば、心から楽しめるものに出会う可能性があります。創造性は楽しむことから生まれます。興味を持って楽しいと感じることは一種の才能なのです。その創造を通じて社会に貢献できれば、さらなる喜びが得られることでしょう。
初爻 | 悦楽と怠惰の喜びが声にまで現れいる。凶。驕り高ぶってはならない。 |
二爻 | ひとり堅固に石のような節操を保ち、誘惑に負けることはない。たとえ怠惰や悦楽の誘いがあったとしても、日が沈むまでにそれを振り払う。正しい心構えで吉である。 |
三爻 | 上目遣いを用いてへつらい喜ぶ。この態度を早々に改めなければ後悔が残ることになるだろう。 |
四爻 | 周りの人間が自分を慕って楽しんでいる。事を行っても大変得るところがある。人を疑わず至誠をもって事に当たれば、同志の朋友が集まって助けてくれるだろう。 |
五爻 | 持病があり健康とは言えないが、死なずにすむだろう。 |
上爻 | 快楽に溺れてまわりが見えなくなっている。この態度を悔い改めることができれば災いはない。 |
原文
卦辞
豫、利建侯行師。
彖伝
彖曰、豫、剛應而志行。順以動、豫。豫順以動。故天地如之。而況建侯行師乎。天地以順動。故日月不過而四時不忒。聖人以順動、則刑罰淸而民服。豫之時義、大矣哉。
象伝
象曰、雷出地奮、豫。先王以作樂崇德、殷薦之上帝、以配祖考。
初爻 | 初六。鳴豫。凶。 象曰、初六鳴豫、志竆凶也。 |
二爻 | 六二。介于石。不終日。貞吉。 象曰、不終日、貞吉、以中正也。 |
三爻 | 六三。盱豫。悔。遲有悔。 象曰、盱豫有悔、位不當也。 |
四爻 | 九四。由豫。大有得。勿疑。朋盍簪。 象曰、由豫、大有得、志大行也。 |
五爻 | 六五。貞疾。恆不死。 象曰、六五貞疾、乘剛也。恆不死、中未亡也。 |
上爻 | 上六。冥豫。成有渝、无咎。 象曰、冥豫在上。何可長也。 |