49.沢火革(たくかかく)

キーワード

改革・革命

卦辞
改革がすべき時が至ってから改革すれば、人々からの信頼が得られ、願いは大いに通じるであろう。ただしその動機や手段が最初から最後まで一貫して正しいものでなくてはならない。そのようであれば悔いはなくなるであろう。

象伝
沢の中に火があるのが革である。君子はこの象にのっとって、新たに暦を制定し、四時運行の順序を明らかにするのである。

解説
革は改革の意味。改革は社会や組織に対して行うものという思いがあるかもしれませんが、あなたの内面に関しても言えることです。古代ギリシャの歴史家プルタルコスは、「我々が自分の内側で達成したことは、外側の現実を変えるだろう」という言葉を残しています。このことは、我々が何かを変えるためにはまず自分から変わらないといけないということを意味しています。人間も組織もより良い方向に変わらなければなりません。そのためには公明正大で聖域をつくらない姿勢を貫く必要があるのです。そのように改革を進めれば、あなたの願いは大いに通じます。

初爻革新の時のはじまり。期は熟していないので、黄牛の革を用いて身を固く守らなければならない。まだ何かをしようとしてはならない。
二爻改めるべき日がやってきた。進んで事を断行して吉、行ってよいことが得られるだろう。災いはない。
三爻軽率に進めば凶。正道を歩んでいても危険である。しかし改革すべしという結論が三度もまとまれば、事を断行したとしても人から誠意を認められるであろう。
四爻悔いはなくなった。誠心誠意、改革を進めれば吉である。人々もその志を正しいものとして信じてくれる。
五爻革新が立派に成し遂げられる。名君は虎が秋にかけて美しい毛並みになるようにあざやかに変わる。占うまでもなく、人から絶大な信頼を得るだろう。
上爻革新が立派に成し遂げられる。君子は豹が秋かけて美しい毛並みになるようにあざやかに変わる。一方、小人は中身は変わらないが、顔つきぐらいは改めて新しい君主に素直に従うべきである。革命は民を疲弊させるものであるから、さらなる変革を求めて行けば凶。今はただその正道を保って吉。
爻辞
原文

卦辞
革、已日乃孚。元亨。利貞。悔亡。

彖伝
彖曰、革、水火相息、二女同居、其志不相得、曰革。已日乃孚、革而信之、文明以說。大亨以正、革而當、其悔乃亡。天地革而四時成。湯武革命、順乎天而應乎人。革之時、大矣哉。

象伝
象曰、澤中有火、革。君子以治厤明時。

初爻初九。鞏用黄牛之革。
象曰、鞏用黄牛、不可以有爲也。
二爻六二。已日乃革之。征吉、无咎。
象曰、已日革之、行有嘉也。
三爻九三。征凶。貞厲。革言三就、有孚。
象曰、革言三就、又何之矣。
四爻九四。悔亡。有孚改命、吉。
象曰、改命之吉、信志也。
五爻九五。大人虎變。未占有孚。
象曰、大人虎變、其文炳也。
上爻上六。君子豹變。小人革面。征凶。居貞吉。
象曰、君子豹變、其文蔚也。小人革面、順以從君也。
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